2012年01月07日

ネガティブな動機づけを意識する

恐怖心はネガティブな動機づけとして大きな成果を発揮する。

何かをすることによって得られる報酬とは逆に、それをしなければ失うものを考えてみよう。

たとえば、何かをすることによって健康を得ることができるなら、それをしないことによって失うのは健康である。


仕事をしている人なら、日頃締切に追われているはずだ。

締切はネガティブな動機づけとして効果を発揮する。

毎年、締切が間近に迫ってやっと確定申告に出かける人は数百万人もいる。

彼らが行動を起こす動機づけになっているのは何か?

締切だ。



ポジティブな動機づけが「したいからする」という意味合いを持つのに対し、ネガティブな動機づけは「しなければならないからする」という意味合いを持つ。

締め切りは効果を発揮するだろうか?

もちろん。

だからこそ、どの優良企業も締め切りを設定し、社員にそれを厳守させて成功をおさめているのだ。



人々に行動を起こさせるネガティブな動機づけをもうひとつ紹介しよう。

それは自己懲罰と呼ばれているもので、課題をやりとげないなら、何かを失うというやり方だ。

決して重大な罰則である必要はなく、失いたくないから行動を起こそうという気になる程度の罰則で十分だ。

たとえば、夜に小説を読むことが大好きなら、課題をやりとげなければ小説を読んではいけないというルールをつくるのだ。

あるいは百人の見込み客に電話かけをするという課題をやりとげなければ、大好きな野球中継を見ない、というのでもいい。


勝ちたいという気持ちには誰にでもある。しかしチャンピオンは、勝ちたいという気持ちを超えて常にやる気を維持しているのだ。



  


Posted by ホーライ at 10:00Comments(0)仕事に対する姿勢